追憶のクリスマス
今年、早い商業施設では今月の初旬から、もうクリスマスのディスプレイが始まっていましたね。
丸2ヶ月もクリスマス商戦が繰り広げられるって、さすがに長すぎない?なんて思っていましたが、あっという間にクリスマスまで1ヶ月。早いですね。
今日は、クリスマスのギフトにまつわるお話をしたいと思います。
私には子供がひとりいるのですが、毎年クリスマスイブの夜、子供が完全に寝入るのを待って、枕元にそっとプレゼントを置くことにしていました。
息をひそめ、足音をしのばせて。
お子さんのいらっしゃるお宅では、きっと皆さんそうですよね。
我が家でも、子供が少しでも長くサンタクロースの存在を信じていられるようにと、懸命に心を砕いていたつもりでした。
プレゼントを買う時、お店の店名が入っていない包装紙で包んでいただいたり、お店にそれがない場合は、自分で別の包装紙を用意して包み直したり───。
子供が小学校3年生だった年の、クリスマスイブ前日の夜のことです。
家族でTVを観ていると、ドラマの中で、「サンタクロースの存在を何歳まで信じていたか」という会話が始まりました。
「このやり取りを聞いて、子供が『サンタクロースなんて実在しない』と気づいてしまったらどうしよう」と私は内心とても焦りながら、懸命に平静を装っていたのです。
すると、子供が口を開きました。
「あのね、ママ……」
ほら来ちゃった!「もしかしてサンタクロースってほんとはいないの?」って訊かれてしまう。絶対に動揺しないよう、ここは全力で名演技を貫こう。
そう瞬時に決意を固めた私に、子供はおもむろにこう言ったのでした。
とても言いにくそうに……。
「ママ、あの、ほんとにごめんね。でもそろそろいいかな。毎年サンタを信じてるフリしてるの、結構しんどくて……」
え……。
え?!
子供が幼稚園の年中さんの時に贈ったプレゼント。
包装紙にこそ店名が入っていなかったものの、包装紙を留める小さなテープにしっかり「HANKYU」とデパートの名前が記されていて、子供は「はは~ん。これは……」と気づいたのだそうです。
なんて詰めの甘い母でしょう。
子供、サンタクロースがいると信じているフリをすること4年間、だったのですって。
母である私にとって、忘れ難い衝撃の夜でした。笑
休日の今日、皆さんいかがお過ごしですか?
そろそろクリスマスの贈り物の下見に、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
全国的にとても寒いようですので、おでかけの方は風邪をひかないよう、どうぞあたたかくなさってくださいね。
どうぞ楽しい休日を。
お仕事の方は、ご一緒にがんばりましょう♪
*Web magazine`Project DRESS’で、コラム「人生が好転する気づきの美習慣」を連載させていただいています。