笑顔が多い人の人生は好転し続ける
*微笑みは花のように明るく咲き、伝播していく
今日は、ある日電車の車内で見かけたあたたかな光景について、お話したいと思います。ひとりの女性の姿にハッとさせられ、気づいたことがあったのです。
夕暮れ時。そろそろ帰宅ラッシュが始まるという頃。
すべての座席は人で埋まっていて、つり革も、7割方誰かがつかまって立っている感じ。
買い物の袋を膝に載せ、座席に座っている私の目の前に、3人ひと組らしき乗客の方が乗ってこられ、並んで立たれたのでした。
真ん中が小柄で華奢な女性。その左右にすらっと背の高い男性たち。ご家族かしら、と思った理由は、3人のうち男女2人の服装がとてもよく似ていたから。
無印良品で売られていそうな、素朴で誠実な印象の麻のシャツに、チノパンツ。真ん中の女性と、向かって右側の男性は、シャツの色こそ違えど、とてもよく似た服装をしていたのです。
こざっぱりしたショートヘアの女性は、耳元にベビーパールのピアスを着けていました。
やがて女性が口を開きました。
「ね。もうすぐよ、お祭り。今年は絶対行きましょうね。ポスターに書いてあったんだけど、出店がね……」
地元なのでしょうか。神社の秋祭りの話のようですが、女性は本当に楽しみで仕方がないといった様子で、にこやかに微笑みながら隣の男性に話しかけているのです。
左側、ポロシャツ姿の男性も話に加わります。
「それ、いつなの?」
その男性の方へ顔を向けた女性が、またにっこり微笑んで答えます。
「来週の週末よ。土曜も日曜もやってるわよ。来られる?」
どうやら、麻のシャツを着た2人がご夫婦、ポロシャツの男性はご主人の弟さんのようです。
ご夫婦も、奥さまにとっては義理の弟に当たるらしき男性も、皆さんとてもおだやかで仲がよい様子。3人を、なんともあたたかな気配が包んでいるのです。
素敵な方たちだなと思い、目立たぬよう、それとなく拝見していて気づきました。
真ん中に立っている女性は、ご主人に話しかけるときも、義弟である男性に話しかけるときも、毎回相手に顔を向けては、にこっと明るく微笑み、話しかけていたのです。
いつのまにかお祭りの話から、「秋のさんまがいかに美味しいか」という話へと話題が移っていましたが、その間、女性はずっと左右の2人に顔を向けては、繰り返し、にこっと愛らしく微笑んで話しかけます。彼女が微笑む瞬間、女性からパッと花が咲くように明るい気配が香り立ち、笑顔を向けられた男性もまた、明るさが伝播したかのように楽しげな表情になって、女性にやさしく前向きな言葉を返すのです。
そんなやりとりがくり返されるたび、3人をさらにあたたかな気配が包んでいくように見えました。
微笑む。ただそれだけのことがどれほど周りの人を寛がせ、やわらかな幸福感で包むものか、人と人の間に幸福な循環をめぐらせるものか、私はその女性の笑顔に教えてもらった気がします。
微笑む女性は、周囲の人々の心をあたためるかけがえない存在。
微笑みをもって生きられる人生は、人として生まれた者にとって、無上の価値をたたえている。
そんなふうにも感じられたのです。
*微笑んで生きられるよう、上手にセルフケアを取り入れて
誰かに笑顔を向けることができるのは、その人をやさしい気持ちで見つめているから。そうしたやさしい気持ちの表れとして笑顔を受け取るからこそ、相手の人も心がときほぐされ、柔らかくなって、前向きな感情のこもった言葉を返してくれるのですね。
笑顔? それともちょっと無表情? 普段自分がどんな表情を人に見せているのか、自分で確かめる機会ってなかなかありませんよね。
親しい人に、一度訊ねてみるのはどうでしょう。
「私っていつもどんな顔をして話しかけているかな?」って。
「そういえばこの頃あまり笑顔を見ないね」なんて答えが返ってきたあなたは、早速対策を考えてみましょうか。
次の休日、1番したいことをすると決める。つい笑ってしまうようなことを、毎日必ずする(私は毎日必ずYouTubeで楽しい動画を観ることにしています。忙しいときは3分でも!)。
フェイシャルやボディーのケアを受ける(筋肉のコリが心のコリを招いてしまっていること、実はよくあるようです)。
他にもきっと有効なアイデアがたくさんあることと思います。
まずはあなた自身がリラックス。そしてとびきり素敵な笑顔を周りの方に向けることができますように。
その笑顔があなたと周りの方をやさしく包み、ぬくもりに満ちた人生のときが続きますよう、祈っています。
あなたの街はいかがでしょうか?
東京は少し残念なくもり空ですが、熱いカフェラテに励まされて、
また新しい1週間を頑張ろうと思います。
皆さん、どうぞ明るい1日をお過ごしくださいね♪