子供達にもっと笑顔を ~ファシリティドッグ・ベイリーの活躍~
今朝、NHKのニュースで知った言葉があります。
「ファシリティドッグ」。
小児医療をおこなう病院に常駐し、入院・加療中の子供達に寄り添って治療を助け、心の支えとなる犬のことだそうです。
こちらが日本初のファシリティドッグ、「ベイリー」。
犬種は大型犬のゴールデンレトリバーです。
(ごめんね、ベイリー。プロフ画像としては不本意なカットかもしれませんね。鼻がアップになりすぎていて……)
ハンドラーである看護師の森田さんと一緒にハワイで数年に渡る訓練を受けたベイリーは、静岡県立こども病院に着任。
3年ほど前、現在勤務している神奈川県立こども医療センターにやってきたそうです。
ベイリーは毎日入院中の子供達のもとを訪ねてまわり、子供達の癒しとなります。
子供達に撫でてもらい、ボール遊びの相手をし、一緒にお散歩に行きます。
採血や処置の時そばについていることで、子供達の不安を軽減してあげたり、手術の時には手術室まで見送りにも行くのです。
「ただそこにいてくれるだけで癒しとなる存在」というだけではなく、子供達ひとりひとりの治療プランに、ベイリーの関わり方が具体的に組み込まれているといいます。
子供達が寛解、全快を目指す上で実効性が認められているからこそ、治療をバックアップする存在として期待されているのだと理解出来ました。
「ベイリーにかっこ悪いところ見せられないから」と、苦手なお薬を頑張って飲む子。
「ベイリー、行ってくるね!」と、泣かずに手術室へ入って行く子。
ベイリーの存在に、子供達はどれほど支えられていることでしょう。
番組でファシリティドッグが果たしている役割の大きさを知り、今後の普及を祈りたい気持ちになりました。
本来なら青空の下で走り回って遊び、身体も心もぐんぐん伸びやかに成長する大切な時期、病院で、多くの制約に耐えて毎日を送っている子供達。
少しでも明るく楽しく子供達が入院生活を過ごせるよう、それぞれの病院で様々な工夫や努力がなされていることと思いますが、そんな努力の中でも、とても大きな効果が期待出来るファシリティドッグの存在が、やがてはどの小児病院・病棟でも当たり前のものとなりますよう、願ってやみません。
1頭で年間900万円に及ぶ経費が必要なこともあり、現在国内ではベイリーを含め、活動中のファシリティドッグはわずか2頭。
普及の活発化が期待されます。
*こちらに詳しく紹介されています。お時間がありましたらどうぞご覧ください。
※ベイリーの画像は、上記記事よりお借りいたしました。
病気療養中の方のことを思うたび、自分は何をしているのかと自責の念が沸きます。
ましてやそれが、まだ幼い子供達であると、なおさらです。
ほんの微力であっても、社会のために出来ることがあるはず。
そこまでは無理だよと思ってしまう勢いのない日でも、せめて自分の人生を今日一日、精一杯生きなくては申し訳ないなと思ってみたり。
自分に課せられたことを私なりに頑張るぞ、が本日のささやかな決意です。
皆さん、どうぞよき一日を。
*Web magazine`Project DRESS’で、コラム「人生が好転する気づきの美習慣」を連載させていただいています。